【実践レポート】車のドア傷を自分で補修・塗装してみた|費用5,000円で挑戦したDIY塗装の全工程

車を修理しようとしている子供たちの写真 Project
Image by Suvajit Roy from Pixabay

大人の成熟とは、子供のときに遊びに抱いていたあの真剣さを、再び取り戻すことだ。

ニーチェ『善悪の彼岸』(94節)

「愛車のドアに傷が…。業者に頼むと高そうだけど、自分で直せないかな?」

こんにちは、praxisです。先日、不注意で車のフロントドアとバンパーに傷をつけてしまいました。ダイハツ ミラ イース(LA300S)という、お世辞にも高級車とは言えない中古の軽自動車ですが、それでも毎日の足として活躍してくれている大切な相棒です。

ネットなどで色々と調査してみると、ドア一枚の補修・塗装で3〜5万円とのこと。「う〜ん、高い…最近の物価高の影響もあり、厳しいな。」と悩んでいたところ、「そうだ、自分でやってしまおう。もうすぐ車検に出すのにみっともないし、多少失敗しても、この車なら気にならない」と思い立ちました。

結論から言うと、材料費約5,000円、作業時間約6時間(乾燥時間除く)で、素人なりに満足のいく仕上がりになりました。もちろんプロのような完璧さはありませんが、「傷が目立たなくなった」という目標は十分に達成できました。

この記事では、実際にDIY塗装に挑戦した一連の工程を、成功も失敗も含めて正直にレポートします。「教科書通りにはいかないリアルな現場」をお伝えすることで、これからDIY塗装に挑戦する方の参考になれば幸いです。
※バンパーの修理に関しては別記事にまとめていますので、よければそちらもご覧ください。

この記事で分かること

  • 実際のドア傷補修・塗装の全工程(写真付き)
  • 使用した道具・材料の詳細と費用(総額約5,000円)
  • 業者見積もりとの比較(約3〜5万円 vs 5,000円)
  • リアルな失敗談:蚊に襲われて塗装がえぐれた話
  • 成功のコツ:薄く均一に、環境選び、時間の重要性
  • ビフォー・アフター写真と満足度
  • DIY塗装に挑戦すべき人、やめた方がいい人
  1. 第1章:傷の診断 ー まずは敵を知ることから
    1. 1-1. 傷の状況とビフォー写真
    2. 1-2. DIY or プロ? 判断のポイント
  2. 第2章:準備編 ー 道具と材料を揃える
    1. 2-1. 購入した材料リスト
    2. 2-2. 業者見積もりとの比較
    3. 2-3. 自作した道具:サンドペーパーホルダー
  3. 第3章:実践編 ー DIY塗装の全工程
    1. 【工程1】洗車 ー 基本中の基本
    2. 【工程2】耐水ペーパー#300で傷部分を平坦に
    3. 【工程3】耐水ペーパー#600でドア全体を足付け
    4. 【工程4】マスキング ー 丁寧に、広めに
    5. 【工程5】シリコンオフで脱脂
    6. 【工程6】プラサフで下地塗装
    7. 【工程7】乾燥後、#1000で足付け
    8. 【工程8】再度、シリコンオフで脱脂
    9. 【工程9】カラー塗装 ー いよいよ本番
    10. 【工程10】クリア塗装 ー 保護と艶出し
    11. 【工程11】ぼかし剤で境目を馴染ませる
    12. 【工程12】サイドミラーの小傷をコンパウンドで磨く
  4. 第4章:失敗談と学び ー リアルな現場の教訓
    1. 4-1. 失敗談:蚊に襲われて塗装がえぐれた
    2. 4-2. 学び:慌てないこと、時間に余裕を持つこと
    3. 4-3. 環境の重要性を再認識
  5. 第5章:成功のコツ ー 実践から得た3つのポイント
    1. コツ1:最初は全体を薄く、2回目以降に重点的に
    2. コツ2:塗料は余裕を持って購入する
    3. コツ3:環境選びと時間の余裕
  6. 第6章:アフター写真と満足度
    1. 6-1. ビフォー・アフター
    2. 6-2. 1週間後の仕上げ予定
  7. まとめ:DIY塗装の価値と、次のステップへ
    1. DIY塗装の価値
    2. こんな人にDIY塗装をおすすめします
    3. 逆に、プロに任せた方がいい人
    4. 次のステップ:バンパー編へ
    5. 参考文献・外部リソース
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第1章:傷の診断 ー まずは敵を知ることから

1-1. 傷の状況とビフォー写真

自損でできてしまったフロントドアの傷。塗装の表面が剥がれ、一部金属面が露出している状態でした。また自損とは関係ない積年の汚れや小傷も見受けられました。

傷の種類としては、【知識編】傷の種類別の最適解で解説した「深い線傷」に該当します。広範囲に傷があり下地が見えている箇所もあるため、タッチペンだけでは不十分で、プラサフでの下地処理からカラー塗装、クリア塗装までの一連の工程が必要と判断しました。

praxis
praxis

正直、見た瞬間は「うわ、やってしまった…」と落ち込みましたが、「これは良い勉強の機会かもしれない」と気持ちを切り替えました。

1-2. DIY or プロ? 判断のポイント

まずは冷静に、自分で挑戦すべきかを考えました。

判断要素私の状況判定
傷の種類と範囲深い線傷、範囲は比較的広い△(やや難しいがDIY可能)
仕上がりへの期待値「目立たなくなればOK」◎(DIY向き)
車両の用途と資産価値中古の軽自動車、長く乗る予定◎(DIY向き)
時間と予算休日に時間あり、予算は抑えたい◎(DIY向き)

結論:「よし、挑戦してみよう!」

決め手は、「LA300Sという安価な中古車だからこそ、失敗を恐れず挑戦できる」という点と僕がドケチであるという点でした。高級車や新車であれば、プロに任せるべきですが、この車なら多少の失敗も許容範囲。むしろ、技術を学ぶ絶好の機会です。

第2章:準備編 ー 道具と材料を揃える

2-1. 購入した材料リスト

今回使用した材料は、塗装関連はすべてソフト99の「99工房」シリーズです。またコンパウンドはホルツのものを使用しました。Amazonで一括購入しました。

自動車塗装の際に使用する道具の写真
参考例:自動車スプレー塗装の道具。
このうち、バンパープライマーはバンパー塗装に使用したものです。今回のドア塗装では使用していません。
商品名用途価格
ソフト99 ボデーペン クリアー 300mlクリア塗装¥964
ソフト99 ボデーペン D-903(W09ホワイト)300mlカラー塗装¥927
ソフト99 ボデーペン ボカシ剤 300ml境目のぼかし¥720
ソフト99 ボデーペン ホワイトプラサフ下地塗装¥676
ソフト99 耐水サンドペーパーセット M下地処理・研磨
今回は#320,#600,#1000を使用。100均でも売っている。
¥345
ソフト99 シリコンオフ 300脱脂¥936
ホルツ コンパウンドミニセット(粗目・細目・極細)仕上げ研磨
サイドミラー研磨
¥625
マスキングテープ・マスカー(100均)養生¥200

合計金額:約5,393円

【重要】塗料は余裕を持って購入すべし

今回、カラー塗装の途中でプラサフやカラー塗料が切れかけてヒヤッとしました。塗装中は塗料で手が汚れているため、すぐにホームセンターに買いに行けません。特にお店が遠方にあり車で行く必要がある場合は困ります。塗料缶は思ったより持ちが悪いので、必要量の1.5倍程度を用意しておくことを強くおすすめします。

2-2. 業者見積もりとの比較

念のため、2025年11月時点での補修・塗装相場を調査しました。

  • フロントドア1枚の補修・塗装:30,000〜50,000円
  • 作業期間:3〜5日程度

DIY塗装の費用は約5,000円だったので、業者の約1/6〜1/10のコストで済みました。もちろん、仕上がりの品質ではプロに及びませんが、「費用を抑えて、自分で学びながら直す」という目的は十分に達成できました。
※補修・塗装の相場は時期や店舗により異なるためご参考程度に。

DIY塗装プロ施工
費用約5,000円30,000〜50,000円
作業時間約6時間(乾燥除く)3〜5日(預ける)
仕上がり素人なりに満足(近くで見ると分かる)プロの完璧な仕上がり
学び塗装技術の習得なし

2-3. 自作した道具:サンドペーパーホルダー

今回の作業では、以前の記事で製作したサンドペーパーホルダーが大活躍しました。耐水ペーパーを巻きつけて使うことで、均一な圧力で研磨でき、手の疲労も軽減されます。

サンドペーパーホルダー
自作したサンドペーパーホルダー
praxis
praxis

このホルダー、木工DIYだけでなく車の補修時に広範囲を均一に研磨する際にも便利です。一度作っておけば何度も使えるので、ぜひ製作してみてください。

第3章:実践編 ー DIY塗装の全工程

それでは、実際の作業工程を順を追って解説していきます。基本的には【知識編】スプレー塗装の手順に従って進めましたが、現場ならではの気づきや工夫も織り交ぜながら紹介します。

【工程1】洗車 ー 基本中の基本

まずは洗車。塗装面に砂やホコリが残っていると、研磨時に新たな傷を作る原因になります。

作業のポイント:

  • たっぷりの水で流しながら洗う
  • 補修箇所だけでなく、ドア全体をきれいに
  • 完全に乾燥させてから次の工程へ

【工程2】耐水ペーパー#300で傷部分を平坦に

傷の周辺の剥がれかけた塗装を、#300の耐水ペーパーで削り落とします。この工程で、傷の凹凸を可能な限り平らにすることが重要です。

耐水ペーパーで研磨中

作業のポイント:

  • 水をつけながら研磨(水研ぎ)
  • サンドペーパーホルダーを使うことで、力が均一にかかる
  • 剥がれかけた塗装は思い切って削り落とす

【工程3】耐水ペーパー#600でドア全体を足付け

次に、#600の耐水ペーパーでドア全体を軽く研磨します。これが【知識編】下地処理の「足付け」です。

作業のポイント:

  • この工程で塗装面に微細な傷をつけ、塗料の密着性を高める(アンカー効果)
  • 力を入れすぎず、軽く撫でるように
  • 全体が均一に曇った状態になればOK

【工程4】マスキング ー 丁寧に、広めに

塗装しない部分を保護します。今回はドア2枚を塗装範囲として、周辺をマスキングしました。※リアも汚れや小傷が目立っていたため、ついでに塗装しました。

塗装箇所以外をマスキングしている写真
ドア全体をマスキング。プレスラインやドアの縁に沿って貼りキリが良いところで区切る。
今回は養生の前に研磨作業を実行したが(下部のマスカーに水たまりができないように)、この2つの工程は前後してもよい。

作業のポイント:

  • 【知識編】マスキングの極意の通り、ドアの縁やプレスラインに沿ってマスキング
  • 補修箇所だけでなく、パーツ単位で広くマスキングすることで、境目が自然になる
  • テープの浮きがないよう、しっかり圧着

【工程5】シリコンオフで脱脂

研磨が終わったら、シリコンオフで脱脂します。目に見えない油分やワックス成分が残っていると、塗料が弾かれてしまうため、この工程は絶対に省略できません。

作業のポイント:

  • きれいな布を使う(汚れた布はNG)
  • ドア全体を拭き上げる
  • 拭いた後、指で触って油分がないか確認
Teacher X
Teacher X

脱脂は地味な工程ですが、塗装の成否を左右する最重要ポイントの一つです。「これでもか」というくらい丁寧に行いましょう。

【工程6】プラサフで下地塗装

いよいよスプレー作業の開始です。まずはプラサフ(プライマーサーフェーサー)で下地を作ります。

プラサフを薄く、何度も重ねて吹き付ける
プラサフ塗装完了後の状態:この段階で下地が見えていた箇所が見えなくなっている。

作業のポイント:

  • 最初の1回目は、遠くから薄く全体に吹き付ける(距離30cm程度)
  • 2回目以降、下地が見えている傷部分を重点的に
  • 元の塗装の色が完全に隠れるまで、3〜4回重ねる
  • ドライヤーなどで乾燥を促進させて、十分に乾燥してから塗り重ねる

【重要な気づき】最初は全体を薄く!

最初の1回目で傷部分に集中的にスプレーしてしまうと、その部分だけ厚くなり、境目が目立ちやすくなります。まずは全体を薄く覆い、2回目以降に傷部分を重点的に攻めることで、全体の均一度が増すように感じました。これは、カラー塗装やクリア塗装でも同様です。

【工程7】乾燥後、#1000で足付け

プラサフが乾燥したら(1時間程度)、#1000の耐水ペーパーで表面を軽く研磨します。プラサフの表面に残るザラつきを取り除くための工程です。

作業のポイント:

  • 力を入れすぎず、優しく撫でるように
  • プラサフを削りすぎて下地が見えないよう注意
  • 表面が滑らかになればOK

【工程8】再度、シリコンオフで脱脂

研磨粉を洗い流し、再度シリコンオフで脱脂します。カラー塗装前の最終確認として、念入りに行います。

【工程9】カラー塗装 ー いよいよ本番

ここからが本番です。ソフト99 ボデーペン D-903(W09ホワイト)でカラー塗装を行います。

カラー塗装。薄く、均一に、何度も重ねる
カラー塗装完了後の状態:光沢がなくザラザラしている

作業のポイント:

  • 最初の1回目は、遠くから薄く全体に(プラサフと同じ戦略)
  • 2回目以降、補修箇所を重点的に
  • 3〜4回重ね塗り。各層の間隔は5〜10分
  • 距離は20〜25cm、速度は1秒に10cm程度
  • スプレーの重なりは3分の2を目安に

【工程10】クリア塗装 ー 保護と艶出し

カラー塗装が終わってから5分ほど待ち、クリアスプレーを吹き付けます。クリアは、塗装を紫外線や傷から守り、深い艶を出すための透明な保護層です。

カラー塗装から余り間を置かずに(5分後くらい)塗装
クリア塗装後の状態:表面にやや光沢が生まれる

作業のポイント:

  • カラー塗装と同様、最初は全体を薄く、2回目以降に重点的に
  • 3〜5回重ね塗り
  • 一度に厚く塗ると垂れるので注意

【工程11】ぼかし剤で境目を馴染ませる

最後のクリア塗装から1〜2分以内に、ぼかし剤を塗装の境目部分にスプレーします。これにより、元の塗装との境界線が自然に馴染みます。

ボカシ剤で境をぼかしている
養生を少しはがして、境目をぼかしている

作業のポイント:

  • タイミングが重要:クリアが乾く前(1〜2分以内)に行う
  • 境目部分に薄くスプレー
  • ザラついた部分が濡れたように見えればOK

【工程12】サイドミラーの小傷をコンパウンドで磨く

せっかくなので、サイドミラーにある小さな擦り傷もコンパウンドで磨いて落としました。

右サイドミラーの小傷
before:右サイドミラーの小傷
サイドミラーをコンパウンドで磨いた
afeter:コンパウンドで磨いた後の右サイドミラー

作業のポイント:

  • ホルツのコンパウンドセット(粗目→細目→極細)を段階的に使用
  • 各段階で専用の布を使い分ける(粗い粒子の混入を防ぐ)
  • 磨きすぎに注意(クリア層を削りすぎない)
praxis
praxis

浅い擦り傷は、コンパウンド研磨だけで驚くほどきれいになります。塗装は不要なので、ぜひ試してみてください。

第4章:失敗談と学び ー リアルな現場の教訓

DIY塗装は、教科書通りにはいきません。ここでは、実際に遭遇したトラブルと、そこから得た学びを正直に共有します。

4-1. 失敗談:蚊に襲われて塗装がえぐれた

クリア塗装の最中、11月にも関わらず蚊が飛んできました。暖冬の影響でしょうか、予想外の出来事でした。

反射的に手で払おうとした瞬間、まだ乾いていない塗装表面に指が触れ、塗装がえぐれてしまいました。耐水ペーパーで再度研磨し塗装することで補修しました。最終的には余り目立たなくなりましたが、蚊のせいで塗膜を触ってしまうとは盲点でした。

手で払った時に塗装がえぐれた
補修し、プラサフ塗装
クリア塗装後
praxis
praxis

「まさか11月に蚊が…」と油断していました。虫が飛んできたら、手で払わず、ドライヤーなどの風を当てて逃がすべきだったと反省しています。

4-2. 学び:慌てないこと、時間に余裕を持つこと

この失敗から得た最大の教訓は、「慌てないこと」です。

  • 虫が来ても慌てず、手を使わずに対処する
  • 失敗しても焦らず、乾燥を待ってから補修する
  • 時間がない時は、作業を延期する

「今日中に終わらせなきゃ」と焦ると、失敗のリスクが高まります。DIY塗装は、時間に余裕がある日に、落ち着いて取り組むべき作業だと痛感しました。

【重要な気づき】時間がない時はやらない

「あと1時間で終わらせよう」という焦りは、DIY塗装の最大の敵です。時間に余裕がない時は、潔く延期することが、結果的に成功への近道だと学びました。

4-3. 環境の重要性を再認識

【知識編】作業環境の整え方で学んだ通り、DIY塗装は環境の影響を非常に受けやすい作業です。

理想的な環境今回の反省
風のない日◎ 風はなかった
埃の少ない場所△ 屋外だったので多少の埃は付着
適切な気温・湿度◎ 20℃前後で快適
虫のいない季節× 11月だが蚊がいた(予想外)

理想を言えば、ガレージなどの屋内で作業するのがベストです。しかし、多くの人はそうした環境を持っていません。屋外で作業する場合は、風がなく、虫が少ない時期(春や秋の晴れた日)を選ぶことが重要だと実感しました。

第5章:成功のコツ ー 実践から得た3つのポイント

失敗もありましたが、総じてDIY塗装は成功したと言えます。ここでは、実際に作業してみて掴んだ「成功のコツ」を3つにまとめます。

コツ1:最初は全体を薄く、2回目以降に重点的に

プラサフ、カラー、クリアのいずれの塗装でも、最初の1回目は遠くから薄く全体に吹き付け、2回目以降に補修箇所を重点的に攻めるという戦略が効果的でした。

最初から補修箇所だけに集中すると、その部分だけが厚くなり、境目が目立ちやすくなります。まずは全体を薄く覆うことで、全体の均一度が増すように感じました。

コツ2:塗料は余裕を持って購入する

塗料缶は思ったより持ちが悪いです。特にクリアは、3〜5回重ね塗りするとあっという間になくなります。

必要量の1.5倍程度を用意しておくことを強くおすすめします。余った塗料は、別の機会(バンパー塗装など)で使えるので無駄になりません。

コツ3:環境選びと時間の余裕

失敗談でも触れましたが、環境選びと時間の余裕が成功の鍵です。

  • 風のない日を選ぶ
  • 虫が少ない季節(春の晴れた日など)を選ぶ
  • 時間に余裕がある日に作業する
  • 可能であればガレージなどの屋内で作業する

これらの条件を満たすことで、失敗のリスクを大幅に減らせます。

第6章:アフター写真と満足度

6-1. ビフォー・アフター

それでは、ビフォー・アフターを比較してみましょう。

Before
After

結果:

  • 遠目で見ると、傷はほとんど分からない
  • 近くで見ると、若干の色の違いや境目が分かる
  • しかし、「修理前よりは圧倒的に良い」状態
praxis
praxis

プロのような完璧さはありませんが、「目立たなくなった」という目標は十分に達成できました。自分で直したという満足感もあり、大成功だと思っています。

6-2. 1週間後の仕上げ予定

塗装から1週間後、塗膜が完全に硬化したら、コンパウンドで磨き仕上げを行う予定です。その後、全体をポリッシング+コーティングする計画で、その様子は別記事で詳しくレポートします。

【重要】完全乾燥まで最低1週間

【知識編】仕上げの重要性で解説した通り、塗膜が内部まで完全に硬化するには最低でも1週間かかります。焦って磨いても艶は出ないので、じっくり待ちましょう。

まとめ:DIY塗装の価値と、次のステップへ

今回、愛車のドア傷を自分で補修・塗装してみて、多くのことを学びました。

DIY塗装の価値

  • 費用: 約5,000円(業者の1/6〜1/10)
  • 仕上がり: 素人なりに満足(遠目では分からない)
  • 学び: 塗装技術、環境の重要性、忍耐力
  • 満足感: 自分で直したという達成感

金銭的なメリットはもちろんですが、「自分で手を動かして車を直す」という体験そのものに大きな価値がありました。失敗もありましたが、それも含めて良い学びになりました。

こんな人にDIY塗装をおすすめします

  • 費用を抑えたい人
  • 「完璧」より「目立たなくなればOK」という期待値の人
  • 技術を学びたい人
  • 時間に余裕がある人
  • 中古車や古い車を所有している人(失敗を恐れず挑戦できる)

逆に、プロに任せた方がいい人

  • 新車や高級車を所有している人
  • 近々車を売却する予定の人(査定への影響を考慮)
  • 「新車同様」の仕上がりを求める人
  • 時間がない人

次のステップ:バンパー編へ

今回のドア補修で自信がついたので、次はフロントバンパーの補修・塗装に挑戦します。バンパーは欠損があったため、安い中古バンパーを取得し、割れをプラスチック溶接+パテで補修してから塗装・交換しました。

その様子も詳しくレポートしますので、ぜひお楽しみに!

【保存版】車のバンパー補修完全ガイド|プラスチック溶接とパテ補修、塗装から交換まで徹底解説

【実践レポート】中古バンパーを購入して「補修・塗装・交換」してみた|総費用13,000円で挑戦したDIY全工程

参考文献・外部リソース

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