【実践レポート】中古バンパーを購入して「補修・塗装・交換」してみた|総費用13,000円で挑戦したDIY全工程

車のバンパーを補修する人の写真 Project
UnsplashShazaf Zafarが撮影した写真

「ハンプティ・ダンプティ 塀の上
ハンプティ・ダンプティ 落っこちた
王様の馬が全部でも
王様の家来みんなでも
ハンプティを元には戻せない」 

マザーグースの童謡

「バンパーが大きく欠損してしまった…。これは交換するしかないのか?」

こんにちは、praxisです。先日、車(ダイハツ ミラ イース)のフロントバンパーを自損で大きく欠損させてしまいました。ドアの傷は補修で何とかなりましたが、バンパーの損傷はあまりにも大きく、「これは交換するしかない」と判断しました。

業者に依頼した場合の費用相場を調査したところ、新品バンパー交換で10万円以上とのこと。中古品でも5〜7万円はかかるそうです。「うーん、高い…」と悩んでいたところ、「そうだ、中古バンパーを自分で入手して、補修・塗装・交換まで全部DIYでやってみよう!」と思い立ちました。

結論から言うと、総費用約14,000円(中古バンパー代+材料費)、作業時間約15時間(乾燥時間除く約2日間)で、素人なりに満足のいく結果になりました。ただし、正直に言うと「これは誰にでもおすすめできる作業ではない」とも感じました。

この記事では、中古バンパーの入手から、プラスチック溶接、パテ補修、塗装、そしてバンパー交換・廃棄処分まで、一連の工程を写真付きで正直にレポートします。これから挑戦する方の参考になれば幸いです。

この記事で分かること

  • 中古バンパーの入手方法と費用(ヤフオク、2,420円+送料7,500円)
  • プラスチック溶接の実際(ハンダゴテ+結束バンド)
  • バンパー補修・塗装の全工程(写真付き)
  • LA300Sミラ イースのバンパー脱着手順
  • 総費用:約14,000円 vs 業者見積もり5〜10万円
  • 気づきと反省点:「次はもう少しマシな中古品を買う」
  • この作業をおすすめする人・しない人
  1. 第1章:損傷状況と中古バンパーの入手
    1. 1-1. 既存バンパーの損傷状況:補修不可能と判断
    2. 1-2. ヤフーオークションで中古バンパーを入手
  2. 第2章:準備編 ー 道具と材料を揃える
    1. 2-1. 今回購入した材料リスト
    2. 2-2. 総費用:約13,000円
    3. 2-3. その他必要な道具
  3. 第3章:プラスチック溶接 ー ハンダゴテと結束バンドで割れを接合
    1. 3-1. 割れ箇所の確認と仮固定
    2. 3-2. ハンダゴテで仮止め
    3. 3-3. 結束バンドで本溶接
    4. 3-4. 金属メッシュ補強は省略
    5. 3-5. 安全上の注意:煙が非常に臭い
  4. 第4章:パテ補修と下地処理 ー 表面を滑らかに
    1. 4-1. 下地処理:洗浄と研磨
    2. 4-2. シリコンオフで脱脂
    3. 4-3. バンパープライマー塗布
    4. 4-4. パテの塗布
    5. 4-5. パテの乾燥と研磨
  5. 第5章:塗装 ー プラサフ、カラー、クリア
    1. 5-1. 塗装前の最終準備
    2. 5-2. プラサフ塗装
    3. 5-3. カラー塗装
    4. 5-4. クリア塗装
  6. 第6章:バンパー交換作業 ー LA300Sの脱着手順
    1. 6-1. 既存バンパーの取り外し
      1. クリップの位置(LA300S)
      2. 取り外し手順
    2. 6-2. 部品の移植
    3. 6-3. 新しいバンパーの取り付け
  7. 第7章:廃棄処分 ー 既存バンパーの処分方法
  8. まとめ:費用、気づき、おすすめ度
    1. 総費用:約13,000円
    2. 作業時間:約15時間(乾燥時間除く)
    3. 気づきと反省点
      1. ❶ プラスチック溶接は「母材と溶接棒の一体化」を意識
      2. ❷ 煙が本当に臭い:マスクは必須
      3. ❸ 中古品選びは慎重に
      4. ❹ 工程が多く、総合的に大変
    4. この作業をおすすめする人・しない人
      1. ✅ おすすめする人
      2. ❌ おすすめしない人
    5. 結論:学びは大きいが、万人向けではない
    6. 次のステップ:ポリッシングとコーティング編へ
    7. 参考文献・外部リソース
    8. 関連記事

第1章:損傷状況と中古バンパーの入手

1-1. 既存バンパーの損傷状況:補修不可能と判断

自損により、フロントバンパーの右側が大きく欠損しました。単なる傷や割れではなく、樹脂の一部が完全になくなっている状態で、プラスチック溶接やパテでの補修は不可能と判断しました。

一部欠損したバンパーの写真
一部欠損したバンパーの写真
praxis
praxis

正直、見た瞬間は「やってしまった…」と落ち込みました。でも、これも良い学びの機会と前向きに捉えることにしました。

1-2. ヤフーオークションで中古バンパーを入手

新品バンパーは高すぎるので、ヤフーオークションで中古品を探しました。

項目詳細
商品名LA300S LA310S 後期 ミライース 純正フロントバンパー
52119-B2D70 / 52119-B2D80
状態割れ4箇所、擦り傷多数、へこみ・欠損なし
商品代金2,420円
送料7,500円(物流拠点倉庫に自分で取りに行く方式)
合計9,920円
購入した中古バンパーの写真
左:入手した中古バンパー(表側)。全体的に白く塗装されているが、よく見ると傷が多数
右:裏側。赤枠部分が割れている箇所(4箇所)

【反省点】もう少しマシな中古品を買うべきだった

今回入手した中古バンパーは、割れ4箇所に加えて擦り傷が非常に多く、全部をカバーしきることが困難でした。結果的に「つぶさに調べない限りは傷は目立たない」レベルまで持っていけましたが、作業量が膨大になりました。もう少し状態の良い(割れが少ない)中古品を選ぶ方が作業量は少なくて楽になりそうです。

第2章:準備編 ー 道具と材料を揃える

2-1. 今回購入した材料リスト

今回、バンパー補修のために新たに購入したのは以下の材料です。ドア補修時の材料(シリコンオフ、耐水ペーパー、コンパウンド、クリア塗料、ぼかし剤など)は共有しました。

商品名用途価格
バンパー用パテ(ソフト99)割れ・傷の補修¥1,064
バンパープライマー(ソフト99)樹脂への塗料密着¥898
プラサフ ホワイト(ソフト99)下地塗装
※ドア塗装時のものが無くなったので追加購入
¥676
プラスティリベット(エーモン)欠損したクリップの補充¥373

ドア補修時からの共有材料:

  • シリコンオフ(¥936)
  • 耐水サンドペーパーセット(¥345)
  • コンパウンドセット(¥625)
  • カラー塗料(¥927)
  • クリア塗料(¥964)
自動車塗装の際に使用する道具の写真
参考例:自動車スプレー塗装の道具
樹脂バンパーパテの写真
バンパー用のパテ
クリップの写真
リベット(クリップ)

2-2. 総費用:約13,000円

費目金額
中古バンパー(商品代+送料)9,920円
新規購入材料3,011円
合計約13,000円

業者見積もりとの比較:

  • 新品バンパー交換:10万円以上
  • 中古バンパー交換(業者依頼):5〜7万円
  • 今回のDIY:約1.4万円

業者の約1/5〜1/7のコストで済みました。ただし、作業時間は約15時間(乾燥時間除く)かかりました。

praxis
praxis

コストは大幅に抑えられましたが、時間と労力は相当なものでした。「お金がない」「時間がある」「学びたい」という3条件が揃っている人向けです。
僕は「お金がない」ので、やって良かったと思っています。

2-3. その他必要な道具

  • ハンダゴテ(電子工作用でOKだが、コテは安いものやお古を使用することを推奨)
  • 結束バンド(PP製、溶接棒として使用)
  • 養生テープ
  • マイナスドライバー(クリップ取り外し用)
  • カッター(エンブレム取り外し用)
  • エポキシ接着剤(エンブレム再接着用)
  • 防塵マスク、ゴーグル、手袋などの装備
ハンダゴテと結束バンドの写真
ハンダゴテと結束バンド
エポキシ接着剤
100円均でも売っているエポキシ接着剤

第3章:プラスチック溶接 ー ハンダゴテと結束バンドで割れを接合

中古バンパーには4箇所の割れがありました。まずは【知識編】プラスチック溶接の科学で学んだ通り、プラスチック溶接で構造的な強度を回復させます。

3-1. 割れ箇所の確認と仮固定

まず、割れ箇所のかみ合わせを確認し、表側を養生テープで仮固定しました。これにより、裏側から溶接作業がしやすくなります。

3-2. ハンダゴテで仮止め

裏側から、ハンダゴテで割れ目に沿って所々を溶かし、仮止めしました。この段階ではまだ強度は弱いですが、次の本溶接作業がしやすくなります。

プラスティック溶接での仮止め写真
プラスティック溶接での仮止め

3-3. 結束バンドで本溶接

ハンダゴテで結束バンド(PP製)を加熱しながら、割れ目に溶かし込んでいきます。この工程が、プラスチック溶接で最も重要なポイントです。

重要なコツ:

  • 結束バンドを十分に溶かす:結束バンドの樹脂と、バンパーの両側の樹脂を、すべて溶解させて一体化させる
  • 深く結合させる:表面だけでなく、奥深くまで溶かし込む
  • 冷えるまで動かさない:溶接後、樹脂が冷えて固まるまで動かさない
プラスティック溶接中の写真
プラスティック溶接後の写真
プラスティック溶接後の写真
praxis
praxis

最初は「表面を溶かすだけ」と思っていましたが、実際には「母材と結束バンドのすべてを溶かして一体化させる」ことが重要だと気づきました。

3-4. 金属メッシュ補強は省略

知識編では金属メッシュでの補強も紹介していましたが、今回は結束バンドによる溶接だけで十分な強度が得られると判断し、省略しました。結果的には問題ありませんでしたが、より大きな割れや負荷がかかる箇所では、金属メッシュ補強も検討すべきかもしれません。

3-5. 安全上の注意:煙が非常に臭い

プラスチックを加熱すると、非常に臭い煙が大量に発生します。この煙を吸い込むと、気分が悪くなる可能性が高いため、以下の対策を必ず取ってください:

  • 屋外または換気の良い場所で作業
  • 防塵マスク(できれば有機溶剤対応マスク)を着用
  • 風向きに注意(煙が顔に来ないように)

【重要】マスクは必須!

私は最初、マスクなしで作業を始めてしまい、数分で気分が悪くなりました。慌ててマスクを着用しましたが、最初から必ずマスクをつけて作業してください。健康を害してまでDIYする価値はありません。

第4章:パテ補修と下地処理 ー 表面を滑らかに

プラスチック溶接で構造的な強度は回復しましたが、溶接跡や傷で表面はまだ凸凹です。次は【知識編】パテ補修の技術に従って、パテで表面を整えます。

4-1. 下地処理:洗浄と研磨

まずはバンパー全体を洗浄し、汚れを落とします。また、エンブレムも交換するので、カッターで取り外します。その後、耐水ペーパーで研磨します。

  • #320:溶接跡や深い傷の周辺を重点的に研磨し、段差をなくす
  • #600:バンパー全体を軽く研磨し、塗料の密着性を高める(足付け
洗浄後。研磨前。
エンブレムの取り外し
研磨中
研磨後
Teacher X
Teacher X

今回の中古バンパーは傷が非常に多かったため、全体的な下地処理に相当な時間がかかりました。状態の良い中古品を選ぶことの重要性を実感しましたね。

4-2. シリコンオフで脱脂

研磨が終わったら、シリコンオフできれいな布で拭き上げ、油分を徹底的に除去します。

4-3. バンパープライマー塗布

【知識編】バンパープライマーが絶対に必要な理由で解説した通り、樹脂とパテを化学的に結合させるため、バンパープライマーを塗布します。

溶接跡や深い傷など、パテを塗る箇所に、25〜30cm離して薄くスプレーします。垂れやすいので、一度に厚く塗らないように注意しましょう。

4-4. パテの塗布

バンパー用パテを、溶接跡や深い傷に塗り込みます。【知識編】パテの塗布と研磨のコツで学んだ通り、薄く何度も塗り重ねることが重要です。

  • 一度に厚塗りしない(パテ痩せの原因)
  • 傷の溝にしっかり押し込む
  • 周辺より少し高くなるように盛る
割れ部分のパテ前写真
割れ部分のパテ前
割れ部分のパテ後写真
割れ部分のパテ後
パテ後の写真
パテ後

4-5. パテの乾燥と研磨

パテが完全に硬化したら(20℃で約1時間)、耐水ペーパーで研磨します。

  • #320:盛り上がったパテを削り、周囲と高さを揃える
  • #600:滑らかに仕上げ、段差を完全になくす

指の腹で何度もなぞり、引っかかりが全くなくなるまで丁寧に研磨します。

パテ部分を研磨後の全体写真
パテ部分研磨後の全体
パテ補修した割れ部分の研磨後写真
パテ補修した割れ部分の研磨後
praxis
praxis

パテ補修は地味で時間がかかる作業ですが、ここでの丁寧さが最終的な仕上がりを決めます。焦らず、じっくり取り組みました。

第5章:塗装 ー プラサフ、カラー、クリア

パテ補修が完了したら、いよいよ塗装です。【一般塗装知識編】スプレー塗装の手順に従って進めます。

5-1. 塗装前の最終準備

  1. シリコンオフで脱脂:塗装面全体を再度脱脂
  2. バンパープライマー塗布:塗装する全範囲にスプレー

5-2. プラサフ塗装

プラサフ(プライマーサーフェーサー)を、パテを塗った箇所を中心に均一にスプレーします。プラサフは、パテが上塗り塗料を吸い込むのを防ぎ、表面を滑らかにします。

  • 距離:25〜30cm
  • 薄く3〜4回重ね塗り
  • 各層の間隔:5〜10分

プラサフが完全に乾燥したら、#1000の耐水ペーパーで表面を軽く研磨し、ザラつきを取り除きます。その後、再度シリコンオフで脱脂します。

プラサフ塗装に使用する道具一式
プラサフ塗装に使用する道具一式
プラサフ塗装後の割れ部分写真
プラサフ塗装後の割れ部分
プラサフ塗装後の全体写真
プラサフ塗装後の全体

5-3. カラー塗装

ソフト99 ボデーペン D-903(W09ホワイト)でカラー塗装を行います。

  • 距離:20〜25cm
  • 薄く3〜4回重ね塗り
  • 各層の間隔:5〜10分

5-4. クリア塗装

カラー塗装が乾燥したら(5分程度)、クリアスプレーを吹き付けます。

  • 距離:20〜25cm
  • 薄く3〜5回重ね塗り
  • 一度に厚く塗ると垂れるので注意
  • 今回はパーツ単体の塗装なのでボカシ剤は不要
カラー・クリア塗装材料一式
カラー・クリア塗装材料一式
カラー・クリア塗装後の割れ部分
カラー・クリア塗装後の全体
カラー・クリア塗装後の全体

【ドア補修での学び】最初は全体を薄く

ドア補修の実践で学んだ通り、最初の1回目は遠くから薄く全体に吹き付け、2回目以降に補修箇所を重点的に攻めることで、全体の均一度が増します。

第6章:バンパー交換作業 ー LA300Sの脱着手順

塗装が完了したら、いよいよバンパー交換です。ここでは、ダイハツ ミラ イース(LA300S)の具体的な脱着手順を解説します。

6-1. 既存バンパーの取り外し

クリップの位置(LA300S)

  • ナンバープレート裏:1個
  • ボンネット内部:合計5個
  • 車体下部:合計6個
  • タイヤハウス(左右):各2個(合計4個)

合計:17個のクリップ

取り外し手順

  1. ナンバープレートを外す:ナンバープレート裏のクリップにアクセスするため
  2. クリップを外す:マイナスドライバーでクリップを外していく。ボンネット内の1個だけは最後に外す
  3. バンパーを前に引く:全てのクリップを外したら、バンパーを前方に引くと外れる
クリップはがし
クリップ外し。マイナスドライバーでも可。
バンパーを外した状態写真
バンパーを外した状態写真
praxis
praxis

クリップ外しは、ツールがあると便利ですが、マイナスドライバーでも十分代用できました。

6-2. 部品の移植

既存バンパーから、以下の部品を取り外し、新しいバンパーに移植します:

  • グリル(黒い未塗装部品)
  • フォグランプカバー
  • エンブレム

エンブレムの取り外しと再接着:

  • カッターで接着剤をカットして取り外す
  • エポキシ接着剤で新しいバンパーに再接着(接着剤の選び方ガイド参照)

【節約ポイント】エポキシ接着剤で代用

専用の両面接着剤があるらしいですが、購入費がもったいないので、普段使用しているエポキシ接着剤で代用しました。結果的に問題なく接着できました。

6-3. 新しいバンパーの取り付け

部品を移植した新しいバンパーを、取り外しと逆の手順で取り付けます。

  1. バンパーを車体に合わせる
  2. クリップで固定していく
  3. 欠損していたクリップは、購入したプラスティリベットで補充
  4. ナンバープレートを取り付ける
ナンバープレートを取り付けて完成
ナンバープレートを取り付けて完成
完成写真
完成写真

第7章:廃棄処分 ー 既存バンパーの処分方法

取り外した既存バンパーは、住んでいる地域の指定リサイクル処分場に予約して搬入し、処分しました。

  • 重量:10kg以下
  • 処分費:約40円

自治体によって処分方法や費用が異なるため、事前に確認が必要です。

まとめ:費用、気づき、おすすめ度

総費用:約13,000円

費目金額
中古バンパー(商品代+送料)9,920円
材料費(パテ、プライマー、プラサフ、カラー、クリップ等)3,011円
廃棄処分費40円
合計約13,000円

業者見積もり:5〜10万円

業者の約1/5〜1/7のコストで済みました。
※運搬燃料費などの経費やドア塗装の余り材料費用を除く。
 これらを含めても2万円以下で実行可能。

作業時間:約15時間(乾燥時間除く)

  • プラスチック溶接:約2時間
  • パテ補修・下地処理:約6時間
  • 塗装:約4時間
  • バンパー交換:約2時間
  • その他(部品移植、廃棄等):約1時間

※合計で2日間作業でした。

気づきと反省点

❶ プラスチック溶接は「母材と溶接棒の一体化」を意識

結束バンドと母材の両方を十分に溶かし、一体化させることが重要でした。表面だけを溶かすのではなく、奥深くまで溶解させる意識が必要です。

❷ 煙が本当に臭い:マスクは必須

プラスチックを加熱する煙は、想像以上に臭く、気分が悪くなります。最初から必ずマスクを着用してください。

❸ 中古品選びは慎重に

今回の中古バンパーは、割れ4箇所に加えて傷が非常に多く、全部をカバーしきるのが困難でした。結果的には「つぶさに調べない限りは目立たない」レベルまで持っていけましたが、作業量が膨大になりました。

次回は、もう少し状態の良い(割れや傷が少ない)中古品を選ぶと思います。数千円の差でも、作業時間を大幅に削減できるなら、その価値はありそうです。安い部品は安いだけの理由があるということですね。

❹ 工程が多く、総合的に大変

購入→補修(溶接+パテ)→塗装→交換→処分と、工程が非常に多いです。お金がない、時間的な余裕がある、趣味としてDIYを楽しめる、という3条件が揃っていないと、正直おすすめしません。

この作業をおすすめする人・しない人

✅ おすすめする人

  • 費用を大幅に抑えたい
  • 中古車・古い車を所有(失敗を恐れず挑戦できる)
  • 時間的な余裕がある
  • DIY作業そのものを楽しめる
  • プラスチック溶接やパテ補修の技術を学びたい

❌ おすすめしない人

  • 新車・高級車を所有
  • 売却予定の車
  • 時間がない
  • 完璧な仕上がりを求める
  • DIY作業が苦手・嫌い

結論:学びは大きいが、万人向けではない

今回のバンパー補修・塗装・交換を通じて、プラスチック溶接やパテ補修の技術を深く学ぶことができました。費用も大幅に抑えられ、達成感もあります。

しかし、正直に言うと、この作業は万人向けではありません。工程が多く、時間も労力も相当かかります。「お金がない」「時間がある」「学びたい・楽しめる」という3つの条件が揃っている人にのみ、おすすめします。

それでも、自分の手で愛車を蘇らせる経験は、何物にも代えがたいものでした。次は、全体のポリッシング+コーティングに挑戦します!

次のステップ:ポリッシングとコーティング編へ

今回のバンパー補修と以前に実施したドア補修でようやく全体の修理が終わりましたので、次は補修部分を含めた車全体のポリッシングとコーティングに挑戦します。
塗装した箇所はこのままでは若干のムラやザラツキがあるため、ポリッシャーとコンパウンドで磨いていきます。また、最後にガラス系コーティング剤を塗布して完成させます。

その様子も詳しくレポートしますので、ぜひお楽しみに!

参考文献・外部リソース

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